- Flower -
「2014ちばし環境フェスティバル(環境について考え行動する契機とするイベント)」にて演奏が決定していた事から、豊な環境をイメージさせるものであり、私の大好きなものでもある“花(Flower)”をテーマにして作曲を行いました。
「Flower」の特徴
「Flower」は、三部形式と言う、例えば「A-B-A」のような構成を持った楽曲で、数ある音楽の構成の中でも“最も単純”で理解しやすい形式から成ります。
構成としては、前半の「A」が導入として起こり、その後、「A」とは対照的要素を持つ「B」へと入り、そしてクライマックスに、再び「A」へと回帰する「反復形式」になります。
「Flower」に込められた狙い
「Flower」は、楽器が“ハープ”であった事から、ハープが持つ“優雅な雰囲気”を楽曲に盛り込むことに集中し、その上で、聴き手にとっては、旋律線を“ゆったりと”させる事により、ハープの響きに豊かさを感じられるように作曲しました。
観賞ポイント
“直接的に自然を保護する事”と言う意味では、作曲家は余りにも無力な存在です。
しかしながら、音楽の力によって人々に自然の美しさや大切さを伝えることにより、聴き手の心境に変化や影響を与える事は“決して不可能では無い”と信じています。
「Flower」を聴いて頂いた方の心中に、ほんの少しでも“自然に対する敬愛の思い”が育ってくれれば、作曲家としてこれほどの幸せはありません。
演奏場所
千葉市文化センター 3階アートホール[2014年6月30日]
⇒ 2014ちばし環境フェスティバル
演奏者
楽器・構成
- Harp
EDGE 概要
作曲家の登竜門である「音楽情報第80回日本音楽コンクール」で2位入賞を果たした「EDGE」は、「静寂の中に突如として現れる激しい音の可能性」を体験して頂きたい一曲です。
曲は二部構成になっており、音楽が一部から二部へと移行する瞬間のEdge(鋭さ、端)をメインテーマとして掲げた作品でも有り、音の一片一片が「鋭い破片となり集積していく様」をイメージして頂ければ幸いです。
Flow 概要
「第81回日本音楽コンクール」2位入賞となった「Flow」は、変化する音のFlow(流れ)を、オーケストラとして表現するために作曲された楽曲です。
「無数の短い音の線」が集積していく過程で、様々な形へと変化し表情を持ち始め、変わりゆく表情は音に流れを持たせ、寄せては返す音の流れに耳を傾けて頂けると幸いです。