- さくら Sakura -
「さくら」は、さくら木管五重奏団による委嘱作品であり、初演が3月後半であったことから、「桜」を強く意識した楽曲として作曲しました。
「さくら Sakura」の特徴
桜は、満開時だけで無く、開花直前の期待感、潔く一気に散っていった後の切ない雰囲気など、見る者を様々な感情に揺り動かす日本を代表する魅力的な花です。
「さくら」には、桜の咲く前、咲き誇った姿、散った後と、それぞれの桜の姿を、それぞれのイメージにあった楽章として作り込んでおり、是非、桜の様々な情景を思い浮かべながら聴いて頂きたい楽曲となっております。
作曲エピソード
「さくら」は、さくら木管五重奏団の委嘱を受けた楽曲ですが、オーボエ奏者の井口氏と曲名、曲想などを話合い、イメージを共有した上で作曲に至りました。
「さくら Sakura」の音楽的要素
「さくら」は3楽章から成っています。それぞれの楽章は対照的な要素で構成されており、それぞれのキャラクターを持っています。
第1部:桜の花が開花する華やかな雰囲気を表現しました。
第2部:月に照らされ、しっとりと佇む桜をイメージしました。ゆったりとした旋律線をフルートとクラリネットが奏でていきます。
第3部:桜の花が、風に舞って散っていく姿を、コミカルでリズミカルな音楽で表現しました。
演奏場所
2014年3月28日 Gute Musik Concert Vol.X
⇒ 兵庫県 神戸 ハーバーホール
演奏者
・さくら木管五重奏団
楽器・構成
- 木管五重奏
EDGE 概要
作曲家の登竜門である「音楽情報第80回日本音楽コンクール」で2位入賞を果たした「EDGE」は、「静寂の中に突如として現れる激しい音の可能性」を体験して頂きたい一曲です。
曲は二部構成になっており、音楽が一部から二部へと移行する瞬間のEdge(鋭さ、端)をメインテーマとして掲げた作品でも有り、音の一片一片が「鋭い破片となり集積していく様」をイメージして頂ければ幸いです。