茶室プロジェクト2014 -CHASITU 2014-のイメージ

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茶室プロジェクト2014 CHASITU 2014

CHASITU 2014

日程

 プレイベント: 2014年10月3日(金)20:00~
 作品展示期間: 2014年10月3日~2014年10月31日

場所

 グアダラハラ画廊(スペイン、グアダラハラ県)

出演

 ガラス工芸作家: 森美樹
 建築家: 大角雄三
 陶芸家: 藤原恒
 写真家: 池本喜巳
 写真家: 梶並清香
 インスタレーション: 今村遼祐
 インスタレーション: 山口敏郎
 インスタレーション: ハセガワ・タカシ
 造形作家: 東影智裕
 パーカッションボーカル: タカシ・タナカ
 舞踊家: 高須悠嵩
 作曲家: 薮田翔一
 演奏: 白小路紗季(ヴァイオリン)

イベント概要

 山口敏郎氏を中心とした様々な分野の作家たちによる茶室をテーマとしたインスタレーションにより構成されたギャラリー内の展示。伝統的かつ、お手前茶道から離れ、利休が茶道を確立固定する以前の「茶」の世界に遊ぶ。薮田翔一(やぶた しょういち)は、そこに現代音楽作曲家の立場から展示期間中、茶室に鳴り響く音響作品により新風を吹き込みます。またプレイベントではヴァイオリニストの白小路紗季氏によって薮田翔一作曲によるヴァイオリンソロ曲を2曲演奏します。

- 茶室プロジェクトについて -

 山口敏郎氏は今回の茶室プロジェクトについてこのように語っています。

 東洋思想では肉体と精神を切り分けて考えず、人間をまとまったひとまとまりのシステムとして捉えてきた。

 このシステムは、同じくひとかたまりのシステムとしての宇宙の中の小さなサブシステムである。そして茶室は宇宙と人間が融合する場である。

 この考えは風水と言う地形、気候、水利などの無機的環境と人間の有機的環境を切り分けれないひとかたまりの生態系とみなす考えに繋がる。つまり茶室という無機的環境と人間という有機的環境が融合する。それゆえに床の間、床柱、水屋、炉などの位置関係もそれを考慮して注意深く配置されているのだ。

 東洋の宗教もまた肉体と精神が一体化していると説く。ヨガは超人的な肉体修行を通して超人的な心的世界へ到達することを目的としている。

 そのヨガが精神的修行として仏教に取り入れられ禅になる。
 禅は茶の湯に強い影響をあたえる。

 それは茶の湯の世界でも肉体的所作と精神作用が相互に分けがたく作用するからである。自分の身体から発せられるメッセージを読み取る「内観」により、バラバラになりかけている肉体と精神を一体化させるのである。

 今回、亭主として茶室に据えられた牛の首であるが、それは神の表象された姿である。

 仏教、ヒンズー教などの東洋の宗教では、神の知恵や力は人間のそれをはるかに超絶していて、またそれに相応しい超絶した肉体を持っているいると考えられていた。それ故に、神は性別が不明、極端に肉体が部分的にデフォルメされていたり、または動物と合体した異形な姿で現れる。その宇宙観の中では神と霊と人間が同時に境界を持たずに存在するとかんがえられていた。

 そのような古代社会では、人間と宇宙は調和していなければならず、その協調関係にある宇宙の調和が乱されるとき、その失われた全体性を取り戻すために歌い、踊った。 この「茶室プロジェクト」でも神である牛の首を前にしての僧侶による読教と散華、舞踏と音楽によって人と宇宙のハーモニーを回復し、聖域から穢れを取り除くのである。

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